当店では現時点でパーマはメニュー化しておりません
昔はやっていたのですが美容師になった当初からパーマにたいして思うことありまして、開業して5年くらいしてからだったと思いますが、メニューからなくしてしまいました
裏メニューであるというわけでもなく、道具も友人にあげちゃいましたので施術のしようもありません
「パーマをやろうと思うのですが・・・」とか「パーマはまたメニューにしないんですか?」など聞かれることもあるのですが、現状ではう~んという思いです
やめた時と比べるとパーマにたいする考えも変わってはいるのですが、今のところメニュー化していません
メニュー化していないモノの話をしても仕方ないだろう。という思いもあるのですが、説明はしておくべきかなあとも思いますので、このページでパーマについてちょっと触れておきたいと思います
復活することがあればメニューに追加されこのページも作り変えますが、現時点では個人的には日本人女性の90%には必要のない技術だと思っています。
パーマは髪質を選びすぎる
パーマは髪質を非常に選びます
選ぶとはどういう事かというと「パーマをかけれる髪質の日本人はめちゃくちゃ少ない」ということです
私のパーマ理論では以下の髪質にはパーマはやりません
・直毛すぎる
・硬すぎる
・短すぎる
・多すぎる
・細すぎる
・ゴワゴワしている
・ザラザラしている
・ウネりが強い
・ふにゃふにゃしている
・ハイライトやブリーチをしている
・ストレートパーマ、矯正をしている
このような髪質の場合、パーマがキレイにかからない事が多かったり、かかっても汚いパーマになることがほとんどです
そして大体の日本人はこのどれかの要素を持っています
事実、ネットなどで見るパーマスタイルはこのどれにも当てはまらないものや、スタイリングでごまかしているものが多いと感じます
「パーマをかけたい」と言われても、オススメできる人というのはあまり多くないのです。
スタイリングは必須
パーマをかけるならスタイリングは必須です。スタイリングしないのであればパーマをやる意味はありません
乾かしただけではカールなんて出るわけもないのです(パーマしても乾かしたらほぼなくなります。そういうものです)
「パーマをしたらスタイリングが楽になりますよ!」と言う美容師も多いようですが、そんな事はありません
パーマをしたらパーマを前提にしたスタイリングが必要になるだけであって、別に楽にはなりません。
そして一般の人はそもそもスタイリングしたくないとか、何もつけたくないという人が大半です
スタイリングをちゃんとやるのであればまた話は違ってきますが、一般的にはスタイリングはしない、したくないものなのです
で、あればパーマをやる人って理論上は0に近くなってしまいます
「髪質がパーマに適していて、なおかつスタイリングもする」こういう人にしか向かないわけですから。
東京の青山などの都会の若い子しか来ない美容室だったらそうではないのかもしれませんが。
パーマへの幻想
パーマへの間違った思いというのがあります
乾かすだけでカールが出るとか、スタイリングが楽になるとかを筆頭に勘違いされていることが結構あるものです
先ほど上げた髪質のことやスタイリングもそうですが、パーマでできるヘアスタイルもそうですね
「これはパーマですよね?」と聞かれたスタイル写真がパーマではないなんてよくありました。2010年くらいまで人気だった「ゆるふわヘア」がそうですね
あのようなゆるーいカール感はパーマでは表現不可能です。ただでさえ乾かすとなくなるのに、あんなに弱くかけてしまったらパーマなんて「無」です
ああいうスタイルはアイロンやコテで作り込むものなのです。
「トップにボリュームがほしいからパーマしたい」などもそうです
パーマというものは毛先にかかるものですので根本にはなんのボリュームも出ません。ましてや頭頂部であるトップがパーマで立ち上がるなんてことは物理的にありえない
トップの毛は髪型次第ですが基本的に頭の側面に落ちますから、横に広がるだけです
このようにあらゆる面でパーマは勘違いされているのです。勘違しているのにパーマをしても「あれ?」としかなりません。
デジタルパーマ、スパイラル、ツイスト、波巻きなど特殊テクニック化するパーマ
パーマには様々な巻き方があります
中には巻くだけでかなりの時間がかかるものがあったり、できれば2人で巻きたいものもあったりします
当店は1人で営業しているのでどうしても時間の成約があります(次の方が来るまでに終わらせないといけません)
となると時間が読めないメニューはメニュー化することができない、もしくは高額にするしかなくなってしまいます
特殊なカラーをしていないのもこれが理由の1つです。